最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 きょ、教師はあんまりキラキラスマイルを見せないほうが良いんじゃないでしょうか……。

 だって……女子生徒さんたち目がハートになっているから。

 代わりに、私は睨みを利かされているけれど……。

 それが少し怖くて萎縮してしまったけど、こんな異質が編入してきたら邪険に扱われるのは当たり前だよね。

 ましてや、来るはずもない人間なんだから。

 そう思って無理やり自分を納得させてから席に着いた。

 私が席についたのを確認してから先生が口を動かし始める。

「新学期が始まったからといって浮かれすぎないようにしてね。それに明日は入学式だからしっかりと気を引き締めるように。」

 短くそう言うと、先生は颯爽と教室を出て行ってしまった。

 か、軽い……そんなのでいいのかな……。

 その時チャイムが鳴り、クラスメイトが一斉に動き出し始めた。

 ……はぁ、どうしようかな。

 せっかく新しい学校に来たんだから友達を作りたいけど……最初から嫌われていたら、いくら何でも気持ちが沈んでしまう。

 でも、人と関わりを持たなければバレる確率も低くなるよね……?

 だけど、それはそれで虚しいなぁ……。