最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 ……いや、本人に聞くというやり方がある。

 だが、栞にそんな事はしたくない。

 ならやはり、もっと栞のことを知らなくちゃならない。

『そうか、翔葉ありがとな。』

《あぁ、だが俺のほうももう少し調べる。じゃあな。》



 ……やはり、栞は謎な事が多い。

 翔葉が調べても情報はなし、疾風や和向も不思議に思う節がある。

 元宮神菜のことを知らないのは分かるんだが、この学園に来た理由が分からないなんてのは流石におかしい。

 そんな事を考えながらも、頭の中で栞のことを考える。

 まだ会って三日しか経っていないが、こんなに気になるのは何故だ?

 だが、一つだけ言えることはある。

 ……栞が、気になって仕方がないという事だ。

 頭の中が栞のことばかりで、無意識でも考えてしまう。

 それに栞といると何故だか落ち着ける。

 あの落ち着いた穏やかな雰囲気に呑まれ、気を許してしまいそうになる。

 人間なんて、他人なんてとずっと思っていたが……どうやら栞だけは他とは違うようだ。