『二人がいたらまずいのか?』
その言い回しだと、まるでこの二人に聞かれたくないような言い方だったが。
俺の言葉に翔葉は歯切れの悪い言葉で返してきた。
《まぁ、な。ちょっと複雑なんだよな、柊木栞のプロフィール。》
複雑?
それが何を指しているかは分からないが、話は聞いたほうが良いだろう。
俺は一旦スマホを耳から離し、疾風と和向に伝えた。
『面倒な事に付き合わせて悪かったな。下校時刻もとっくに過ぎてるから気を付けて帰れよ。』
『面倒なんて……そんなわけないじゃないですか! 新さんの呼び出しならどこでも駆けつけますから!』
『そうですよ~! 新さんのお願いなんて滅多にないんですから、僕たちとっても光栄で……また何かあったら言ってくださいね~!』
二人はそう言って笑顔を見せながら扉から出て行った。
面倒じゃない……一見嘘っぽく聞こえるが、あいつらの言葉は嘘じゃない。
第一、“幹部”の言っている事を嘘だとは思わない。
……まぁ、嘘を言ったら俺にはすぐ分かるが。
その言い回しだと、まるでこの二人に聞かれたくないような言い方だったが。
俺の言葉に翔葉は歯切れの悪い言葉で返してきた。
《まぁ、な。ちょっと複雑なんだよな、柊木栞のプロフィール。》
複雑?
それが何を指しているかは分からないが、話は聞いたほうが良いだろう。
俺は一旦スマホを耳から離し、疾風と和向に伝えた。
『面倒な事に付き合わせて悪かったな。下校時刻もとっくに過ぎてるから気を付けて帰れよ。』
『面倒なんて……そんなわけないじゃないですか! 新さんの呼び出しならどこでも駆けつけますから!』
『そうですよ~! 新さんのお願いなんて滅多にないんですから、僕たちとっても光栄で……また何かあったら言ってくださいね~!』
二人はそう言って笑顔を見せながら扉から出て行った。
面倒じゃない……一見嘘っぽく聞こえるが、あいつらの言葉は嘘じゃない。
第一、“幹部”の言っている事を嘘だとは思わない。
……まぁ、嘘を言ったら俺にはすぐ分かるが。

