最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 その言葉が聞こえた瞬間、二人が同時にはぁ……とため息を吐いた。

 私はさっきの事もあり、とりあえず二人と同じように隠れ続けた。

「じゃああっちに行ってみようか!」

 しばらくしてからそんな高らかな声が聞こえて、人だかりもなくなった。

 少ししてから物陰から出て、周囲を見渡す。

 みんないろんな場所にいて、人ごみの気配はない。

「さ、さっきのは――」

「今日はもう戻るぞ。」

 私の言葉にかぶせてきた疾風君は迷惑極まりないという顔をしていた。

 和向君も顔には出さないけど、オーラがだだ漏れだ。

 ……今はやめておこう。

 聞きたい事はいっぱいあったけど詮索する気になれず、私はただ首を縦に振った。



 今日の授業は一通り終わり、みんなが帰る支度をしている頃、私はお昼の事を考えていた。

 あの温厚な二人があそこまであからさまに嫌な顔をするなんて……一体何があったんだろう?

 二人とも妙に慣れているようだったし、もしかして今までにも同じような事があったのかな?