最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

「ねぇ、もしかしてあの方たちってさ……。」

「どうしてこんなところにZenithの皆さんが……!?」

「こんなに近くで見たの、あたし初めてかも!」

 あれ?

 しばらくもぐもぐと食べ進めていると、急に学食堂内が騒ぎ始めた。

 人も多くなってきて、特に一部分だけ多い。

 何だろう……?

 私は気になって身を乗り出して見てみようと思った時、疾風君に手を引かれた。

 へっ……!?

 急な事で何もできず、私は疾風君に連れられるまま近くの物陰に入る。

 和向君もすぐ近くの自動販売機の裏に隠れるようにしていた。

「は、疾風君……急にどうしたの……?」

「静かにしとけ。」

 少し焦り気味に聞くと、疾風君は人差し指を自分の唇の前に立ててそう言った。

 ほ、本当にどういう事……?

 和向君も慣れているようで、静かに身を潜めているのが確認できた。

 私だけが状況を理解していない状況で首を傾げていると、人だかりのほうから声が聞こえた。

「ここに2-Sの柊木栞はいる?」

 穏やかだけど、大きな声で言われたその声に肩がビクッと震えた。

 ど、どうして私……?

 だけど余計に訳が分からなくなったところに、追い打ちをかけるようにこんな声が聞こえた。

「夜目和向と戌待疾風はいるか?」