最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 もちろん私は触っていないし、忘れたとも考えにくい。

 何で無くなったんだろうと考えていると、和向君がこう提案した。

「そっか……なら僕と一緒に使おう?」

「……え?」

 まさかそんな提案をされると思っていなくて、拍子抜けした声が出る。

 そんな私に、和向君は理解していないと思ったのかもう一度言ってくれた。

「だから~……僕と一緒に教科書、使おう?」

「い、いいの?」

「うんっ! もちろん!」

 確認するようにそう聞くと、和向君はいつもの笑顔でそう言い切った。

 迷惑にならないかな……と思いつつも、教科書がないと困るから私はありがたく使わせてもらう事にした。

「ありがとう、和向君。」

 そうお礼を言うと、和向君は「どうしたしまして!」と元気に言ってくれた。

 何だか今日、二人にお世話ばっかりかけてる気がする……。

 さっきの机の件もそうだったけど、一体誰がこんな事をしたんだろう?

 全く見当がつかず、一人頭を唸らせる。

 だけど、考えても考えても一向に答えは分からない。

 しばらく考えていたけれど、流石に頭が疲れたから私は分かる時が来るまで待つ事にした。