最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 それが不思議で仕方がない。

 そう聞くと、疾風君は何でもないといったように「俺が我慢できなかっただけだ。」と言って教室を出て行ってしまった。

「僕も! いじめとか嫌いだから、疾風の気持ち分かる!」

 和向君も両手を拳にしてそう言ってくれる。

 それでも、申し訳ない気持ちには変わりないけど……。

「ありがとうっ。」

 そう、お礼を返したい。

 和向君はきょとんとした後、すぐに頬を緩めて「うん!」と言った。

 疾風君が帰ってきたら疾風君にも言わなくちゃ!

 私は二人の優しさを改めて痛感した。



 しばらくしてから教室に戻ってきた疾風君に、慌ててさっきのお礼を言う。

「疾風君、さっきは本当にありがとう!」

 満面の笑みでお礼を言うと、何故か疾風君は顔を赤く染めた。

「……っ!?」

 言葉に詰まっているような感じで、何も話してくれない疾風君。

 どうしたものかと思い、一人で考えていると後ろから和向君の声がした。

「あれ、疾風帰ってきてたんだ~。おかえり~。」

 後ろを振り返ると、そこにはにこにこ笑顔の和向君が。