最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 その様子を見ていて、流石に申し訳なくなりこう声を発す。

「い、いいよっ、疾風君。私の机だし、元はと言えばこんな事される私のせいだから……。」

 自分の思っている事を伝えたのに、黙々と拭き進める疾風君。

「あ~、確かに水性だね~、これ。」

 それに和向君まで机を拭く始末。

 うー、とりあえず私もやろう!

 私は傍に置いてあった雑巾を手に取り、ごしごしと拭き進めた。



 数分拭いていたら書かれていた文字は全く見えなくなり、元通りになっていた。

 ペンの後も残らずに、綺麗になっている。

「ま、これでいいだろ。」

 そう言うと疾風君は雑巾を持って、また教室を出ようとした。

「疾風君、待って!」

 私は疾風君を大きな声で呼ぶ。

 そうすると、不思議そうにしながらもゆっくりとこちらを向いてくれた。

「何だ?」

 不思議そうに聞いてくる疾風君にこう言う。

「どうして、手伝ってくれたの? ……それに、和向君も。」

 私のことなんて、ほっといてくれても良かったのに最後まで手伝ってくれた二人。