最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 それが……僕にとっては心地いいんだ。

 だからかな、疾風と今でも仲良くできてるのは。

 僕が心から友達だって呼べるのは疾風としーちゃんだけ。

 多少、僕は魔族と人外不信があるから余計にそうなっちゃう。

「……なぁ、和向。」

 少し間を開けて、疾風が再び口を開いた。

「どうしたの~?」

 目的がない呼びかけを疑問に思う。

 疾風のほうを見つめると、何やら戸惑いがあるように見えた。

「栞は……信じても、良いんだよな?」

 ……分かんないよ。

 僕はそうとしか言えない。

 だって僕たちは、しーちゃん……柊木栞をまだ何も知らないんだもの。

 もしかしたら、しーちゃんにも別の顔があるかもしれない。

 はたまた、何かを企んでいるかもしれない。

 それはしーちゃんにしか分からないけど、一つだけ僕が言えるのは……。

「しーちゃんは、良い人だよ。」

 その言葉だった。

 僕の返答に疾風が目を見開く。

 その後に、ふっと笑みを零した。

「お前が、そんな事言うなんて……珍しいな。」