最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 別に、それ以外にも嬉しい事はたくさんあるはずなのになぁ~。

 だけど……ちらっとしーちゃんの表情を見てみると、凄く嬉しそうに見えた。

 こ、こんな事で嬉しがるなんて……疾風の気持ちが分かるかもしれないっ。

 その後に疾風の自己紹介もして、柴先生の話もした。

 柴先生と疾風、全く似てないけど兄弟なんだよね~。

「よ、よろしくね。二人ともっ!」

 一通り話が終わって、しーちゃんが改めてそう言う。

 その時、僕は言葉に表せないくらいの衝撃を覚えた。

 ……しーちゃんの瞳が、曇ってないから。

 僕が今まで出会った人は少なからずみんな、瞳に曇りが見えた。

 この世界では瞳も人を判断する材料になるんだ。

 理由はいろんな種族が共存しているから。

 だからみんな、初めて見る人には最初に瞳を見るんだ。

 それに……瞳はその人の生き方を表している。

 だからこそ、どうしてしーちゃんの瞳は綺麗なのか純粋に気になった。

 疾風相手に媚びを売ったり、猫撫で声で話してきたりせず、普通の人と同じように接してくれる。