最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 席も近かったし、ちょうど良かったんだ。

「ねぇねぇ。」

 なんて話しかければいいのか分からず、第一声が呼びかけになっちゃった。

 僕がそう言うと、しーちゃんは何故か過剰に驚いているようだった。

 その後、しーちゃんは尋ねるように僕に用件を聞いたんだ。

 だから自己紹介、したんだけど……。

 何故だか、もっと驚かせちゃったような気がする……。

 僕は何が何だか理解できず、疾風に聞いてみたんだ。

「疾風、どうしてしーちゃんこんなに驚いてるの~?」

 僕変な事言ったかな~?

 気になってそう聞くと、疾風は盛大にため息を吐いた。

 えっ、これ僕だけ気付いてないの?

「お前があだ名で呼んだからだろ。」

 疾風は仕方なさそうな声色でそう言った。

 うーん、どうして驚く必要があるんだろう?

 僕は不思議に思ったけど聞くのはやめた。疾風に迷惑かけたくないから。

 でも確かにしーちゃん、大人しそうだし他人に耐性がないのかな?

 そうだったら仲間だぁ~!

 その間に、疾風はしーちゃんに幸薄いって失礼な事を言ってた。