最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 訳が分からずに戸惑いながらピアスさんを見る。

 ピアスさんは無表情だけど、少し嬉しそうにも見えた。

 ……ど、どうしたんだろう?

 聞いてみようと口を開こうとしたけど、先にピアスさんの唇が動いた。

「俺の名は神々新。……覚えておいてくれ。」

 ピアスさんは無表情のままそう告げた。

 神々新、さん……。

 私はその名前をなんとなく心の中で復唱する。

 その時、何かが引っかかる気がした。

 確か神々新さんってAnarchyの代表、の名前だった気がするような……。

 だけどAnarchyというもの自体よく分かっていない為、私もモヤモヤしながらもゆっくりと口を開く。

「私は……柊木栞、です。」

 ピアスさん……新さんが名前を言ってくれたから私も言わないと失礼だと思い、名前を言った。

 私の言葉に新さんは掴んでいた手を離し、ふっと微笑んだ……気がした。

 確信がつけないのは、新さんは無表情のままだから。

 微笑んだ、と分かったのは何となく……かな。

 ……って、教室戻らなきゃ!