最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

「流石にあなた一人に任せるのは申し訳ないので、これは持ちます!」

 正直、あってもなくても変わらないかもしれないけど、丸投げするような事はしたくなかった。

 元々は私が運んでたものだったし……。

 ピアスさんは目を見開いた後、無言で歩き出した。

 よ、余計なお節介だったかな……!?

 私はそう焦ったけど、ピアスさんがこう言った。

「お前みたいな奴、滅多にいない。」

 呟いたくらいの小さな声だったけど私にははっきりと聞こえた。

 これは……褒められているって捉えてもいいのかな?

 うーん……でも私みたいな奴が滅多にいないって、どういう事なんだろう?

 歩きながらひたすら考えていたけど、結局よく分からなかった。

 ……それにしても、ピアスさん優しいんだな。

 ピアスさんって名前は失礼かもしれないけれど名前を私から聞いてもいいのかと迷ったから、結局ピアスさんのまま。

 自分から個人情報には突っ込みたくないから。

 私だって、ぐいぐい来られるのは好きじゃないから周りの人にもそう接したい。