最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

「どこに持っていく?」

 ……え?どういう事?

 私の段ボールをピアスさんが持っていて、どこに持っていくって……。

 ……本当にどういう事?

 察しの悪い私はピアスさんの言葉だけでは理解できず、うーんと唸ってしまった。

 あ……!

 その中で一つ、可能性を見つけた。

「もしかしてですけど……持っていくの手伝ってくれるんですか?」

 思ったことをそのまま言葉にして伝えるとピアスさんが「あぁ。」と言った。

 やっぱり……!と思ったけど、すぐに私は首を左右に振った。

「だ、大丈夫です! 私、一人で持っていけれますよ?」

 ピアスさんに誤解されないように、はっきりとそう伝える。

 少し重たいけど、ピアスさんに迷惑をかけるわけにはいかない。

 ピアスさんも、用事があるかもしれないし。

 ピアスさんは少し考えこんだ素振りを見せた後、「いや、持っていく。」と言った。

 え、えぇっ……!

「そんなの悪いです! 私の仕事なので……。」

 どっちも引くに引かない状況になってしまった。