何度も何度も刺して私に諦めろと言っている。
このことを蒼都くんは知っているのだろうか。
色んなことに対して鋭い彼のことだから、知っているのかもしれない。
「私は....蒼都くんのことが大好きです。だからこそ、彼の重荷にはなりたくない」
私の存在が彼の進むべき道の邪魔になるくらいなら、捨ててもらっていい。
今まで幾度となく彼の言葉に行動に笑顔に助けられてきた。
だからこそ私のことで彼を立ち止まらせるようなことはしたくない。
「そうでしょう。だから別れて───」
「でも」
お母さんの話を遮るように、声を上げた。
この緊張感張り詰めた空気にも徐々に慣れてきた。
「彼が...三宅蒼都くんが私を必要としてくれる限り、そばにいます」



