青春の備忘録

 中庭のステージも、リハーサル通り問題なく進められて、観客の人たちにも楽しんでもらえたようだった。
 そのままの流れで、部長と副部長、そして私の3人のステージに移行する。
 ギターをスタンバイしながら、最後の打ち合わせをする。
 「あまり走らないようにね」
 「もちろん」
 少しずつ言葉を交わし、ギターを軽く弾く。
 「よし、準備おっけい」
 気がつくと、つい数分前よりも圧倒的に観客が増えていた。
 こちらの合唱は、まさに「完璧」と言えるほどの出来だった。
 最後のギターのストロークをした右手を空高くに上げると、わあっと歓声が上がった。
 後にも先にも、トップ3に入る気持ち良さだった。
 これのステージで、今日のステージ──合計4つは無事に終わった。