青春の備忘録

 文化祭が始まるとともに、学校が一気に賑やかになる。
 どのお店に行こうか思案する声、楽しそうに展示を鑑賞する声、受付や宣伝係の声。
 少しの間学校を見渡していたが、時計を見て少し慌てた。
 「あっ、いけない」
 オープニングセレモニーを終えたと思ったら、あっという間にソロステージの時間の集合時間になっていた。
 ギターを背負って中庭へ急ぐ。
 「お疲れさまです、よろしくお願いします」
 ギターケースからギターとシールドを出しアンプに繋ぐ。
 「よし、軽く弾いてみて」
 放送担当の教員がそう言ったのを聞いて、ギターを試し弾きする。
 すでに今アンプの調整で軽くギターを触っているだけでも、校舎の窓や渡り廊下にはたくさんの人が中庭を見ているのがわかる。