青春の備忘録

 ちょうど信号待ちで先ほど向かい側の歩道にいた野球部に会う。
 「田川さん、今日頑張ってください」
 「ライブ楽しみにしてます!」
 楽しみにしてもらっていることで、もっと頑張ろうと思えた。
 「先ほどは、その……応援というか激励というか、ありがとうございます」
 誰が言ったかは確証がなかったので、一旦全員に向けてお礼をしたが、
 「あっ、あれ俺じゃないっすよ」
 と良太が言った。
 「ん?そうなのね……まあ、誰であれ、応援してもらえるのは嬉しいです」
 私が返事をしたときに自転車を止めて私の方を見ていたのは確かに良太だった気がしたが、照れ隠しやその類なのだろうか。
 私は青信号になったのを見て、先を行く野球部の後に横断歩道に出た。