次の日のお昼休み。
 「田川さん、上原が呼んでます」
 「はーい」
 またいつものようにお呼ばれである。
 本人が本当に呼んでいるのかどうか分からないが、こう言われては私も断ることができない。
 いつものように、集団の中に向かう。
 この日は、良太は誰の影にも隠れていなかった。
 まだ若干距離はあるが……今回は何だろうか。
 「嫌い」ならもう言われ慣れている。
 今更言われたところで、
 「そうだね〜、嫌いだね、嫌だね〜」
 と笑って流すだけである。
 しかし、この日は想像を絶するような出来事が起きた。