青春の備忘録

 しかし、受付で前売券を持って固まってしまった。
 自分が模擬店に行った時間が遅かったということもあったが、タピオカドリンクは予想以上に盛況だったらしく、前売でキープしていたはずの分まで売り切ってしまっていたらしい。
 時間はもう15時になろうかというところである、この時間で模擬店は厳しいかと思い、食堂に向かうことにした。
 「田川さん、レンタル彼女いりませんか」
 タピオカが売り切れていて少し困っていた私の目の前に現れたのは良太だった。
 レンタル彼女と大きく書かれた段ボールを持っている。
 「レンタル彼女?」
 レンタル彼女──私が誰かの彼女になるってこと?それともレンタル彼氏の間違い?
 一瞬頭にクエスチョンマークが浮かんだが、
 「えっと、また今度にしようかな?」
 という謎の答えを返して、私はその場を去った。