青春の備忘録

 ギターを背負って教室に戻った。
 残りのシフト、といってもあと30分もないが。
 急いで受付に立つ。
 客足は文化祭の終わりが近づくにつれ徐々に増えていき、少し慌ただしい時間だった。
 「お腹すいた……」
 この日、私はどこかでご飯は調達できるだろうと思って家からは何も持ってこなかったのだが、実際ステージ4つと2つのシフトをこなしていると、そもそも模擬店に行く時間すらなかった。
 「そういえば」
 確か昨日、8組のタピオカの前売券を買ってたんだった。
 今はもう何でもいいから胃に何かが入ればいいというほどお腹が空いていた。
 私はシフトを終えてすぐ、タピオカドリンクの模擬店へ行った。
 8組の人たちも私のライブを見てくれていたらしく、教室の前に行くや否や、たくさんの人にライブの感想を話してもらった。
 「え!前売買ってたのに……売り切れ?」