十年越しの溺愛は、指先に甘い星を降らす

次に理玖は、私の手を愛した唇で、私の耳を愛し始める。

「んんっ……ヤダァ……理玖……」
「もし、俺がイヤリングを作れば、お前のこの耳たぶにも星が降ることになるんだろう?」
「やめて……耳元で話さないで……くすぐったいよ……」
「それに……」

今度は、私の首筋にキスを降らせる。

「ネックレスなら、この食べがいがある首筋に、たくさんの星を降らせることになる……」
「り、理玖……ちょっと……んんっ」

理玖の唇が私の顎、頬を愛して、そして……。

「美空の唇も舌も……柔らかくて甘くて気持ちいい……どうやっても、俺には表現できない」

深く深く口付けてきた。
トロトロに甘い理玖の舌が、私の舌に絡みつきながら

「なあ……美空……」
「……な……に……?」
「俺は、油絵なんかより、あんたに星を降らせてやりたくなったんだ」
「どういうこと……?」
「あんたが身につけるアクセサリーは、全部俺が作りたいって、ことだよ」
「り、理玖……!!ああっ……!!」

そう言うと、理玖はまた私をベッドに押し倒して、私とまた1つになった。