溺愛体質の先輩が甘くするのは私だけ。

腐れ縁でベタベタしてきて気持ち悪いけど顔が良いから〜って莉奈ちゃん言ってたな……。


「怖いわむしろ。理想のそのままで出来上がってるからアイツ」

「あはは。そっか」


それはすごいなぁ。

2人がくっつくのも、そう遅くはないかも……！！


「その東さんのこと、莉奈ちゃんはどう思ってるの？」

「んー。特にって感じ？」

「そっか〜」


もし、東さんのことを莉奈ちゃんが好きだったら、物語みたいな恋をしそうだなぁなんて。


「ってかさ、相変わらず真白は好きな人いないの？」

「うん、いないなぁ」

「中学生にもなったんだから、やっぱり恋愛したいよね。小学生で付き合ってるヤツとかいたし」

「そうだね……」


好きな人といれたら、きっと幸せなんだろうなぁ。


恋愛小説で読んだことのある物語は、全部キラキラして見えた。


私はそんな、キラキラした恋をするのが夢だ。