「千星先輩、魔法でもかけたんですか……!?」

「魔法?」

「はい!」


私は千星先輩に作り方を教えてもらって一緒にやっている感じだっだから、こんなに美味しい理由として千星先輩が魔法をかけた以外ありえないっ!


「んー。そうだね、魔法かけたんだ」

「え!どうやるんですか……!?」


その魔法を使えるようになったら、自分でプリンをとびっきり美味しくできるってことだよね……!!


「ふふっ、秘密かなぁ」

「ええ……」


そんなぁ……。


「僕は、魔法のかけ方はお嫁さんにしか教えないって決めてるからね」

「お嫁さん……?はぁっ……残念です」

「いやいや、よーく考えてみて?」


?よーく考える?

お嫁さん以外に魔法を知る理由ってことかな……?


「……なんだか、ずれていってる気がするから言うけど、魔法のかけ方を教えて欲しいんだったら、将来僕のお嫁さんになるなんてどう?」

「……え?」


将来、先輩のお嫁さん……?


「ま、またまたご冗談をっ……」

「冗談なんかじゃないよ?魔法、知りたいんでしょ?」

「け、けど……!」


だからと言って、結婚なんて無理無理……!!


「す、すみませんが……っていうか、先輩みたいなイケメンでお金持ちなら、もっといい優良物件の女性がいるんじゃないんですか?」

「あー優良物件ね。ふふっ、面白いなぁ」

「お、面白い……?」