「……真白ちゃん?どうかした?」

「い、いえっ……」


私ったらなんだか変だよ……。

きっと、全部気のせいだから。




*そして約2時間後*


見事にプリンが完成した。


「す、すごいです……」


先輩はずっと手際がよくて、料理人かと何回も疑ってしまった。


……にしても、とっても美味しそう……!


艶やかで、プルプルで……!!


「あはは、目キラキラだね。」

「ふぇっ……!?」

「ふふっ、もう食べよっか。」

「はい!」


その後、再び客室にプリンを運んだ私たち。


「じゃあ、いただきます」

「いただきます……!!」


ハムッ


「んっ……!!お、おいひぃっ……!!」


お口の中が、幸福で包まれてるみたいだ……!!


「あはは、大袈裟だよ」

「大袈裟じゃないれす……!本当に美味ひぃ……」


こんなプリン、食べたことない……!!


「ふふっ、そっかそっか。よかった」


にこにこと私を見つめながら微笑む先輩。


「あ、あの、先輩は食べないんですか?」

「ん?あ、僕?僕は……どうしようかな」


食べないなんて、ものすごくもったいない……!!


「食べる価値は十分にありますよ!」