溺愛体質の先輩が甘くするのは私だけ。

夏祭りがあるのは1週間後……!!


楽しみすぎて、本当にウキウキだっ……!!


明日、莉奈ちゃんと美鈴先輩と、浴衣を買いに行く約束もしたし……!!


そんないまですが……。


実は、目の前に千星先輩がいます。


「真白ちゃん、どうかした?」

「い、いえ……」


なんと先輩は……。

私の前に、たくさんの浴衣を持ってきてくれました……。


しかも、めちゃくちゃ高そうなの……!!


「これ、全部オーダーメイドして、僕と全部ペアルックになってるんだ!だから、真白ちゃんが好きなの——」

「あ、あのっ……私、今度、莉奈ちゃんと美鈴先輩と浴衣買いに行く約束をしてて……」

「ふふっ、行かせないよ?」


そう言って、いつのまにか私の手首を握っている千星先輩。


「だめだよ、女の子だけでお出かけなんて危ないでしょ?」

「い、いやでもっ……この間だって行きましたし……」

「それは想定内で僕が護衛をつけてたからだよ」

「……え?」


あ、あれ……?あの時めちゃくちゃ浮気を疑ってなかったっけ……?


「……ねぇ、だめ……?」


っ……!!ううっ……お顔が天才すぎる……。


「そ、そんな可愛い顔したってだめなものはだめなんですからね!」