アイツは、僕と同類だし。


「僕も、アイツも……偉い金持ちのとこの息子だからさ。将来のこととかで、色々背負わされてるんだよ。僕は一人っ子だし、アイツは3人兄弟の長男だし」


気持ちがわからないわけではない。

兄弟がいるかいないかの差だし。


「……大変……ですよね……」

「ふふっ、まぁ僕は真白ちゃんがいてくれたから頑張れたけど」

「う、嬉しい……」


頬を朱色に愛らしく染める真白ちゃん。


「……あー……可愛すぎてどうにかなりそう」


いまは惚気るところじゃないのに、可愛すぎだろ僕の彼女は……。


「は、恥ずかしいからやめてください」


今度は小さな両手で顔を覆う真白ちゃん。

そんなところも、また愛らしいが溢れてる。

 
「あー……やばい。真白ちゃん、やっぱりこの話は今度にしてぎゅーってしていい?」


真白ちゃんのお母さんがきたら抱きしめられないし。


「え、ええっ……!?わ、わかりましたっ……」


恥ずかしそうにそう言った真白ちゃん。