それから、モカちゃんパパとモカちゃんママが葬儀とか色々サポートしてくれて私は無事に葬式を終えることができた。
両親共に施設で育ったからお親戚もいなくて、葬式にはモカちゃん家しか参列者はいなかった――そうして、今に至る。
私はお骨と遺影を後飾り祭壇の上に置くと私は写真を見つめた。
「お父さん、お母さん……わたし、」
一人で生きていけるのかな……?
そう思いながら座り込むと、できるだけそばにいたくてわたしはこの場所から動かなかった。
その後も何日も何日もここから動くことはなく、ご飯も食べてなければお風呂も入っていない。それに学校だって行っていない。
もう何日なのか、も分からない状況。モカちゃんからの電話もメッセージもあったけど、全て出ることができない。
今は誰にも、会いたくない……そう思い誰にも会わなくなって数日後のある日、今まで鳴ることがなかったチャイムが鳴り響いた。