赤ちゃんを授かったら、一途な御曹司に執着溺愛されました




生理が遅れているとは気付いていた。
そして、それがたぶん、妊娠しているからだということにも。

結婚してまだ二カ月半での妊娠にそこまで驚かなかったのは、毎晩のように抱き合ってきたからだった。

仕事で疲れているだろうに、私が先に寝入ってしまっているだとかそういう理由がない限りは匡さんは毎日ベッドの上で私に触れた。

それは私としてはとても嬉しかった。
たとえ、跡取りのためという事情があったとしても、それでもいいとたしかに思っていた。

匡さんが望むなら叶えてあげたいという思いもあったし、なにより私自身が彼との子どもが欲しいと思っていたから。

絶対に可愛いに決まっているから愛情をたっぷり注いで育てたいとも考えていた。

私は両親が揃っているのを見た記憶がないので、自分の子どもには匡さんと私が一緒にいるのを見て安心して過ごしてくれたらいいなとも思っていたし、匡さんのパパぶりを見るのもとても楽しみにしていた。

それにきっと、桧山グループとしても喜ばしいニュースだろう。

だから、これは、誰からも望まれた妊娠で、その中でも私が一番待ち望んでいたことなのに……どうして今になって不安が押し寄せてくるのかと言えば、半月前に抱いた匡さんへの不信感が原因だった。