赤ちゃんを授かったら、一途な御曹司に執着溺愛されました



私が〝脱・子どもっぽさ〟を掲げ奮闘していた間、思い返せばクラスメートはもっと色っぽい恋をしていた気がするし、話題だってそういう方面のものもたくさんあった。

初体験を済ませただとか、彼氏の行為が雑になっただとか、あの頃は生々しさに声も出せずただ聞いていただけだったけれど、こんなことならもっと率先して話題に入っていき学んでおけばよかった……と後悔しながら唇を離す。

そして、匡さんが今、どんな顔をしているのだろうと恐る恐る、怖いもの見たさで確認して目を見張った。

至近距離から私を見ている彼の眼差しにはありありと情欲が浮かんでいて、息をのむ。

さっきまでだって、蜂蜜の中にいるみたいで十分しっとりとして甘かった空気が、何倍も濃度を増した気がした。

熱い欲を視線に乗せ私を見る匡さんに自然と喉がごくりと音を立てると、近づいた彼が私の喉に唇を這わす。
上下したばかりの喉元をやんわりとだけれど唇で挟まれドキリとした。

あまりの濃密な雰囲気のせいで、わずかな緊張があった。このまま喉を噛まれてしまうんじゃないかというドキドキと、匡さんに触れられているという恋のドキドキが混ざり合う。

「美織」

背中に回った匡さんの手が服の裾から入り込み下着のホックを外す。
もう片方の手は私の頬を撫で、舌は私の耳をゆっくりと這っていた。