「艶子さんは私の隣の家に住んでいました。夜中の9時ごろ。
私はゆっくり歩を家の裏庭に埋めました。

失踪事件と名を変えて、
暴露した時歩が死んだというショックを
強くし息子の存在を忘れさせないためです。

その時。
習い事から帰ってきた艶子さんにこの光景を見させました。

共犯者を作るためです。
恐怖でへたり込む艶子さんを自分の家に
連れ込み、こう脅しました」


「[高校3年生、平坂歩が失踪した日。
私はお前と事件を起こす。

私はこの事件で人を殺すつもりはない。

でもこの2年間誰かにいったりしたら
すぐお前と友人を殺して私も死ぬ。

そうしたら、お前は、お前は。
間接的に、殺人を犯すことになる]」


嗚呼、何という悲劇。

もし艶子は友人と共に帰っていたのなら
この事件は起こらなかったのに。

見させたという事実はこの事件をより、
悍しくさせた。

一つ一つの偶然と早とちりが
この事件を起こしてしまったのだ。


「そしてようやく実行に移す日。
私は艶子さんが1人の日に押しかけ
作戦を伝えました。

しかし最後まで、
膨れ上がった憎しみは抑えきれず、

艶子さんには全員殺すということは伝えずに事件は始まります...

ーこれが私の話せる事件の全貌です」