「何か武器持ったらさ、
緊張ほぐれてきたんだけど」

「私も、あと。
さっき食満の意見で緊張をほぐすため―って少し雑談したでしょ?
2分ぐらい。あれよかったわ」


遥のいう通り私たちは意外にも
順調に進んでいたため万全の状態で
迎えるようストレッチをしたり、
心身をほぐしていたのだ。

それが功を奏したのか、
私も問題を解いている時よりも
口が良く周り、怪我の痛みが
頭を占める割合も半分までに減った。

体育館は2階にある渡り廊下から行けることになっている。

そして体育館の中に、
体育準備室(器具置き場)がある状態だ。

私たちは先ほどよりも声をひそめながら
辺りをキョロキョロ見渡し進む。

もちろん、後方の私と艶子は
後ろの確認をすることを忘れない。

体育準備室到着した時、
残り時間を確認すると残り40分だった。
大丈夫、予想通りのロスだ。
3人も安堵の息を吐き、その扉を押した。