『では、最後の問題です。
…と言っても謎解きではありませんが。
制限時間は20分。
それに7分を上乗せします。

そしてもう一つ、
「渡くんを救助する」まではクリアと
なりません。

こちらの制限時間は「1時間」。

また、黒板右上にかけてある
賞状の後ろに“カッター”があります。

それとそちらにあるスマホは
持ち出したらルール違反ですから』

『私はあなたたちを監視しています。
問題を解かずに
カッターを手に入れた場合は、失格です。

つまり渡くんが吊られることになります。』

『校庭に出ることもいけません。
私たちは校内か体育館内にいます、
こちらも違反すれば渡くんが吊られ、
私も自殺します。では問題を送信します、

頑張ってください!』


読み終えた後、一度深呼吸をする。

いよいよラストスパートだ、
一時間以内でこの校内と体育館を
一周するのは動作もないこと、

無理難題でないことに安堵しながら私は
スマホを輪の中心に置き、問題を待った。


「届いた、」

「ふぅー、よし。拡大するよ」


そう言い紗羅がスマホの画面をタップした。