◆
二十分後、お店に戻ったとき、わたしはワンピースに身をつつんでいた。
花柄プリントの入った、ラベンダー色の上品なワンピなの。
ウエストのシャーリングが大人っぽくて、ドキドキするっ!
「どう? 見事な変身でしょ?」
芽依さんがにんまりして問いかけると、咲也くんは顔を赤らめて、ぽつりとつぶやいた。
「スゲーかわいい……」
わたしはふわりと足元が浮きあがるような心地になって、思わずうつむいた。
裏で着がえたあと、芽依さんはノリノリになって。ヘアアレンジと、簡単なメイクもしてくれたんだ。
普段下ろしている前髪を上げたり、両サイドのヘアをねじって、うしろでまとめたり。うすく口紅もひいてもらった。
なんだか自分じゃないみたいで、ホントに変身した気分!
魔法少女アイカに変身したときも、容姿が変わったけれど、魔法を使わなくたって変身できちゃうんだね。
「どうよ? あたしのスタイリング能力!」
得意げに胸をはって、あらためて、わたしの全身を見つめる芽依さん。
「このワンピ、店の売りものを自分で買いとったのよ。一千花ちゃんに似あうと思ったらドンピシャ!」
「待った甲斐あったなぁ」
ふたりしてほめてくれるから、くすぐったい。
白いハンドバッグもお借りして、そこに財布やスマホを入れた。
靴だけは自分のスニーカーのままだけれど、上品ワンピとスニーカーのMIXコーデだと思えば、そう悪くないかも。
二十分後、お店に戻ったとき、わたしはワンピースに身をつつんでいた。
花柄プリントの入った、ラベンダー色の上品なワンピなの。
ウエストのシャーリングが大人っぽくて、ドキドキするっ!
「どう? 見事な変身でしょ?」
芽依さんがにんまりして問いかけると、咲也くんは顔を赤らめて、ぽつりとつぶやいた。
「スゲーかわいい……」
わたしはふわりと足元が浮きあがるような心地になって、思わずうつむいた。
裏で着がえたあと、芽依さんはノリノリになって。ヘアアレンジと、簡単なメイクもしてくれたんだ。
普段下ろしている前髪を上げたり、両サイドのヘアをねじって、うしろでまとめたり。うすく口紅もひいてもらった。
なんだか自分じゃないみたいで、ホントに変身した気分!
魔法少女アイカに変身したときも、容姿が変わったけれど、魔法を使わなくたって変身できちゃうんだね。
「どうよ? あたしのスタイリング能力!」
得意げに胸をはって、あらためて、わたしの全身を見つめる芽依さん。
「このワンピ、店の売りものを自分で買いとったのよ。一千花ちゃんに似あうと思ったらドンピシャ!」
「待った甲斐あったなぁ」
ふたりしてほめてくれるから、くすぐったい。
白いハンドバッグもお借りして、そこに財布やスマホを入れた。
靴だけは自分のスニーカーのままだけれど、上品ワンピとスニーカーのMIXコーデだと思えば、そう悪くないかも。


