まぶしい光が、目に飛びこんできた。
朝かぁ。
カーテンのすきまから差しこんでくる日の光に目を細め、上半身を起こして、大きく伸びをする。
またあの日のことを夢で見ていたらしい。
わたしは、かつて魔法少女だった。
魔神リュウトを倒して、魔力がゼロになったあの日は、約二年前。
もっと昔の……というより、前世の出来事みたいに思える。
だって、あまりに今のわたしとかけ離れているんだもん。
――すべて夢だったんじゃない?
「むにゃむにゃ……もう食べられないよ……」
わたしのとなりで、猫がなにやら寝言を言いながら、すぅすぅ寝息をたてている。
やっぱり夢じゃない!
花の妖精・ブルームスの存在が、わたしが魔法少女アイカを名乗って活動していた一年間は現実だったと教えてくれる。
そして今、わたしはフツーの女の子で、今日から中学二年生だ。
ブルームスを起こさないよう、そーっと部屋を出て一階におりる。
洗面所で顔を洗うと、寝ぐせのついてる髪をブラッシングした。あれから髪を伸ばしたから、今は肩にかかっている。
リビングに行くと、食卓テーブルに参考書を広げて朝ご飯を食べているのは、妹の万理花。
「お姉ちゃん、おはよう~」
そう言いながらも、参考書から顔をあげずにトーストをかじっている。
朝かぁ。
カーテンのすきまから差しこんでくる日の光に目を細め、上半身を起こして、大きく伸びをする。
またあの日のことを夢で見ていたらしい。
わたしは、かつて魔法少女だった。
魔神リュウトを倒して、魔力がゼロになったあの日は、約二年前。
もっと昔の……というより、前世の出来事みたいに思える。
だって、あまりに今のわたしとかけ離れているんだもん。
――すべて夢だったんじゃない?
「むにゃむにゃ……もう食べられないよ……」
わたしのとなりで、猫がなにやら寝言を言いながら、すぅすぅ寝息をたてている。
やっぱり夢じゃない!
花の妖精・ブルームスの存在が、わたしが魔法少女アイカを名乗って活動していた一年間は現実だったと教えてくれる。
そして今、わたしはフツーの女の子で、今日から中学二年生だ。
ブルームスを起こさないよう、そーっと部屋を出て一階におりる。
洗面所で顔を洗うと、寝ぐせのついてる髪をブラッシングした。あれから髪を伸ばしたから、今は肩にかかっている。
リビングに行くと、食卓テーブルに参考書を広げて朝ご飯を食べているのは、妹の万理花。
「お姉ちゃん、おはよう~」
そう言いながらも、参考書から顔をあげずにトーストをかじっている。