わたしたちの恋、NGですっ! ~魔力ゼロの魔法少女~

「それから、園芸部をバカにするような発言は許せねーな。気軽に参加できる部だけど、植物をあつかってるから責任重大だし、おれも愛葉センパイも、これから専属で、本気で活動していくし。……な? 愛葉センパイ?」

 咲也くんが、わたしに問いかけてきた。

「え? あ、うん」

 こくりとうなずくわたし。

 このままわたしがだまっていたら、咲也くんと椿センパイのケンカがエスカレートするかもしれない。

 なんとか、場のおさまる一言を言わなければ!

「あ、あの、椿センパイ。今まで、お世話になりました」

 そう言って、頭を下げるわたし。

 椿センパイは軽くため息をついて、

「ちょっと言い過ぎたかも。まあ、がんばんなよ」

 とだけ言って、そそくさと歩いていった。

 その背中を見送り、あきれたように肩をすくめる咲也くん。

「ひっでえセンパイだよ」

 わたしはというと、全身から緊張が一気にぬけて、ふらふらして、壁に体をあずけた。

「だいじょうぶですか?」

 あわててかけより、わたしの顔をのぞきこむ咲也くん。

「うん、だいじょうぶ。ホッとしただけ……」

「一千花センパイ、やさしすぎるよ。もっと言い返してもよかったのに」

 わたしは首を横にふった。

「争いたくないもん」