わたしたちの恋、NGですっ! ~魔力ゼロの魔法少女~

「ど、どうしてここに……?」
「さっき愛葉センパイを見かけまして、フツーじゃない様子だったから、あとをつけてきちゃいました」

 わたしの問いかけに、首のうしろを右手でさすりながら答える咲也くん。

 その声は淡々としているけれど、怒りをふくんでいるのがわかる。

「ああ、アンタね、園芸部に入ったっていう一年生は。なに、あとをつけてきてんのよ。しかも立ち聞き?」

 正体がわかってホッとしたのか、やや余裕をとり戻した椿センパイ。

「愛葉センパイをいじめてんじゃねーよ」

 ぎくりとするような強い言葉が、椿センパイに向けられる。

「ハァ? 一年が生意気言ってんじゃないわよ。大体、アンタ、愛葉のなんなのよ?」


「愛葉センパイは、おれの大切な人だ」


 きっぱりと言いきる咲也くん。

 ドキドキしていた。

 咲也くんは、わたしを守ろうとしてくれている!

 しかも……おれの大切な人って……?

「な、なによ、ソレ」

 椿センパイは、あきらかにうろたえている。

「大切な人を傷つけるやつは、だれだろうと許さねーよ。センパイだろうが関係ねー。愛葉センパイが負け組だって? ふざけんじゃねー」

 咲也くんが一歩、椿センパイに歩みよる。

 気圧(けお)されて、あとずさる椿センパイ。