わたしたちの恋、NGですっ! ~魔力ゼロの魔法少女~

 遠慮させちゃ悪いので、あわてて声をかける。

「あっ、そのまま、そのまま。新入生だよね? きれいに咲いてるでしょ? わたし、園芸部員で、花壇の手入れしにきたんだけど、遠慮しないで、お花ゆっくり見ていってね」
「はあ……」

 男の子は、じっとわたしを見つめてくる。

 新入生は大抵、制服がブカブカでかわいらしい感じになるのに、この男の子は制服を着こなしていた。

 学ランのホックをあけているのが、ちょっと不良っぽいけれど、無理にワルぶっている風でもなく、サマになっている。

 わたしはドギマギしながら目をそらすと、花壇の端っこに移動して、バケツを置いた。

 あちゃー。ずいぶんと雑草が伸びてる。

 軍手を手にはめようとすると、男の子が近づいてきた。

「あの……草引きですか?」
「え? う、うん」

 こくりとうなずくと、男の子はいきなり学ランをぬぎはじめた。

「おれも手伝いますよ」
「ええっ! いいよ、悪いよ。園芸部員の仕事だし……」

 意外な申し出にびっくりするやら、ドキドキするやら。

 男の子は無造作に学ランをぬぎすてると、シャツのそでをまくって、

「おれ、花が好きなんです。園芸部に入りたいんですけど……」

 と切りだして、にっこりとほほ笑んだ。

 とたんに、わたしの頬がかーっと熱をおびる。