わたしたちの恋、NGですっ! ~魔力ゼロの魔法少女~

 大きく息をつく咲也くん。

「スッゲー緊張したよ。おれ、意外と気が弱いんだぜ?」
「知ってるよ」

 わたしは思わずクスッとした。

「一千花センパイが魔法をかけてくれたから、やっと言えた。おれが幸せになるってことは、一千花センパイを幸せにするってことだから。そうだろ?」

 わたしは返事するかわりに、背中に腕をまわして、ぎゅっと力をこめた。

 勇気を出してくれて、ありがとう。


 わたしたちの関係はフクザツで。
 魔力がゼロになったのに、フツーには戻れなかった。
 だけど、ふたりいっしょなら、前を向いて歩いていける。


 光と闇がまじわるとき、どんなキセキも起こせるから。



 了