わたしたちの恋、NGですっ! ~魔力ゼロの魔法少女~

 地面にたたきつけられるっ! と思ったら。

「おっと!」

 咲也くんが、がっちりと抱きとめてくれた。

 これって……まさかの……お姫さま抱っこ!?

「やあ、一千花センパイ。いや、お姫さま。ナイトが助けに参りました」

 おどけたように言う咲也くん。

「咲也くん……ホントに……助けにきてくれたんだね……」
「あったりまえだろ? 一千花センパイは、おれの大切な人なんだからさ」
「ありがとう……」

 安心したのと、うれしいのとで、じんわりと涙が出てきて、視界がにじむ。

「一千花ーっ!」

 ブルームスが飛びついてきた。

「ブルームス! わたしたち、助かったよーっ!」

 抱きあうわたしたち。

 わたしをそっと下ろした咲也くんは、蓮くんにかけよって、ひざまずき、

「御堂センパイはだいじょうぶ。気を失ってるだけだよ」

 と、ホッとしたように言った。

 よかったぁ。

 蓮くんを巻きこんでしまったのが、心苦しい。

「あれ……? おかしいな?」

 咲也くんは立ちあがって、いぶかしげに、あたりを見まわした。

「どうしたの?」
「おかしい。テュポーンを倒したのに、闇空間が消えない」
「えっと、ということは……?」

 わたしが問いかけると、咲也くんは眉を下げた。

「地上に帰れなくなった……かも」
「「ええええええええっ」」