わたしたちの恋、NGですっ! ~魔力ゼロの魔法少女~

「おれは、大きな葉っぱにかくれて咲いてるホントの花を見つけられる。入学式の日――中庭の花壇で、おれはたしかに、一千花センパイの胸のなかの光を見た」
「咲也くん……」
「ダメダメで、なんの取り柄もない? 勉強が苦手? 運動オンチ? おれに言わせりゃ、だからどうしたって感じだね」
「えっと……」

 早口でまくしたてる咲也くんに圧倒される。

「花が大好きで、園芸部でがんばってるじゃん。門倉部長と御堂センパイをしっかりサポートしてる姿、見てるぜ」

 咲也くんのウインクに、ドキッとするわたし。

「それに……一千花センパイにはブルームスって、最高の相棒がいるだろ? おれには入りこめないキズナがある。親友の望月センパイもいて、やさしい門倉部長がいて、御堂センパイみたいな幼なじみもいるじゃんか」
「うん、うん……」

 何度もうなずくわたし。

「それは、一千花センパイが、かがやいてるからだと思うぜ。もっと、自分を好きになりなよ」


 ――人を好きになれ。そうすりゃ、自分のことも好きになれるさ。


 植草先生に言われたことが思いだされた。

「わたし……」

 言いかけたとき、咲也くんが頭をかきながら言ったの。

「おれ、一千花センパイが初恋の相手なんだよな」
「ええっ!?」
「ほら、おれが小四のとき、いじめられてるの助けてくれたじゃん? まちがいなく、あのときが初恋だったよ。あのあと、魔法少女アイカの正体だって知って、フクザツではあったけどさ……」
「…………」