◆
売店で買ったものを、飲食スペースの丸テーブルにならべた。
焼きそば、たこ焼き、フランクフルト――ぜんぶ二人前。
「ホントにいいの? わたしも出すよ?」
財布を出そうとしたら、すぐ咲也くんに止められた。
「おれが誘ったんだから、これくらいさせてよ」
「あ、ありがと……」
いただきますして、わたしたちは焼きそばから食べはじめた。
食欲を解放して、夢中で食べる! 食べる! 食べる!
「いやぁ、一千花センパイ、食いっぷりイイね。見てて気持ちよかったよ」
あっという間に、ぜんぶ食べきってしまった。
「だって、商店街で作業したんだもん」
空腹が満たされ、おなかをさするわたしに、咲也くんがほほ笑みかけてきて、
「よく食べる女の子、好きだよ」
って、やさしく言ってくれた。
ドキッ。
まっすぐな瞳に見つめられ、思わず目をそらす。
「咲也くんもよく食べたじゃない?」
「まあ、育ちざかりだし」
「さっき、おなかいっぱいって言ってなかった?」
「えっ、そうだっけ?」
とぼけて頭をかいた咲也くんは、
「デザートにソフトクリーム食べたいな。一千花センパイも食べるよね?」
って立ちあがった。
「う、うん……」
結局また、咲也くんにおごってもらった。
売店で買ったものを、飲食スペースの丸テーブルにならべた。
焼きそば、たこ焼き、フランクフルト――ぜんぶ二人前。
「ホントにいいの? わたしも出すよ?」
財布を出そうとしたら、すぐ咲也くんに止められた。
「おれが誘ったんだから、これくらいさせてよ」
「あ、ありがと……」
いただきますして、わたしたちは焼きそばから食べはじめた。
食欲を解放して、夢中で食べる! 食べる! 食べる!
「いやぁ、一千花センパイ、食いっぷりイイね。見てて気持ちよかったよ」
あっという間に、ぜんぶ食べきってしまった。
「だって、商店街で作業したんだもん」
空腹が満たされ、おなかをさするわたしに、咲也くんがほほ笑みかけてきて、
「よく食べる女の子、好きだよ」
って、やさしく言ってくれた。
ドキッ。
まっすぐな瞳に見つめられ、思わず目をそらす。
「咲也くんもよく食べたじゃない?」
「まあ、育ちざかりだし」
「さっき、おなかいっぱいって言ってなかった?」
「えっ、そうだっけ?」
とぼけて頭をかいた咲也くんは、
「デザートにソフトクリーム食べたいな。一千花センパイも食べるよね?」
って立ちあがった。
「う、うん……」
結局また、咲也くんにおごってもらった。


