窓から差し込む太陽光が眩しくて思わず目を細める。


「やばいってなにが」


「交通事故が起こるって。それであの黒スーツの男が直接俺に話しをしに来たんだ」


「直接って、家まで来たのか?」


海斗は頷いた。


健は驚いて目を丸くしているが、これで事態の重要さに気が付いてくれただろう。


それから詳しい説明を健にすると、その表情はみるみる険しくなっていく。


「そんなにうまくいくと思うか?」


「やるしかないだろ」


海斗の手の上には男が用意してくれたものがある。


計画も健に説明したところだった。


「もし失敗したら、その3人は……」


そこまで言って健は口を閉じた。


自分たちの目の前で人が死ぬかも知れないという事態に、急に怖くなったのだ。


「もしそうなったとしても、知っていてなにもしないのはないだろ」


「……まぁ、そうだよな」


海斗の言葉に健は頷く。