しかし全く言うことを聞いてくれない。
屋上へ行きたいとか、地上へ降りたいという願いなら簡単に叶うのに、どう頑張ってみても病室に入ることができないのだ。
『なんで……!?』
窓の外から中の様子を伺うと、白衣を着た医者が心臓マッサージをしているところだった。
『梓しっかりして!』
母親の悲痛な叫び声が窓の外まで聞こえてくる。
嘘でしょ。
待ってよ。
私このまま死ぬの……?
信じられなかった。
だって、マンガの中では24時間の猶予があって、主人公はその間に飛び回って遊んでいて……。
そこまで考えて梓は全身から力が抜けていく感覚に襲われた。
あぁ、そうか。
あれはマンガの世界で、現実じゃないんだ。
屋上へ行きたいとか、地上へ降りたいという願いなら簡単に叶うのに、どう頑張ってみても病室に入ることができないのだ。
『なんで……!?』
窓の外から中の様子を伺うと、白衣を着た医者が心臓マッサージをしているところだった。
『梓しっかりして!』
母親の悲痛な叫び声が窓の外まで聞こえてくる。
嘘でしょ。
待ってよ。
私このまま死ぬの……?
信じられなかった。
だって、マンガの中では24時間の猶予があって、主人公はその間に飛び回って遊んでいて……。
そこまで考えて梓は全身から力が抜けていく感覚に襲われた。
あぁ、そうか。
あれはマンガの世界で、現実じゃないんだ。



