失敗しれば目の前で誰かが死ぬかも知れない。


しかし、今ならまだそれを止めることができるかもしれないのだ。


そしてそれを信じて梓は自分たちに願いを託してきている。


梓のためにもやるだけのことはやらないといけない。


そんな気持ちになっていた。


寝たきりの梓はこんなヒドイ予知夢を見て、毎日のように苦しんでいるに違いないのだから。


「よし、やろう」


健と海斗は拳をぶつけ合ったのだった。