「う、うん……おやすみなさい……!」

「……あ、そうだ。あたしの分の提出物は?」



事前に星蘭から済ませておくように頼まれた、明日が期限の宿題。



「終わってるよ。明日、リビングに置いておくね」



それ以上返事はなかったから、私は逃げるようにリビングを出た。

よかった……伝えたいことは、ちゃんと伝えられた……。


星蘭は今までも、恋人と長続きしなかったから心配だったけど、ルイスさんのことは入学前から好きだったと言っていたし、今までのお相手とは違うと思う。

ふたりはみんなが言うように、本当にお似合いだと思うから……。

目をつむると、私に向けてくれたルイスさんの微笑みが浮かんだ。

ルイスさん……。

どうか……幸せになってほしい……。







翌朝。