別に立ち入り禁止というわけではないんだ、俺がどこへ行こうが俺の勝手だ。

級長という仰々しい肩書も、俺が欲しいと言ったわけではない。知らぬ間に押し付けられていただけだ。



「指図するな。俺はあの女に会いたいんだ」



誰が止めようと、俺はブランに……あいつに会いに行く。



「まさかあの夜明が、女に会いたいなんて言う日が来るなんて……!」



さっき以上に驚いている竜牙。



『なんと……! ご主人がそんなことを言う日が来るなんて……!』



ラフも同じ発言もしていて、二人揃って鬱陶しいことこの上ない。



『母上様に御報告を……!』

「やめろ。他のやつに余計なことを言えば丸焼きにするぞ」

『ご慈悲を……!!』



あいつらに言えば、総会でも開きそうな勢いだ。