ひとりきりで、家までの道を歩く。

ふたりで……どこに行ったんだろう……。

星蘭は……ルイス様に、何を言ったんだろう……。

ルイスさんはもう……私のこと、嫌いになってしまったかな……。

そう思うだけで、悲しくて苦しくて、涙がこぼれた。

足取りも重くて、ついに立ち止まってしまう。

ポタポタと溢れる涙が、コンクリートの地面にシミを作った。


……好き。

ルイスさんのことが……。


まだ出会ったばかりだけど、ルイスさんはもう私の世界の全部になってしまった。

誰かに、あんなに優しくしてもらったのは初めてだった。好きだと言ってもらえたのも、可愛いと言ってもらえたのも……全部全部初めて。