気づくと辺りはすっかり真っ暗になっていた。部屋の電気もつけずに、私は1時間も佇んでいたらしい。 なんだか少し疲れてしまった。 私をユウと呼ぶ人のことも夢の中の話みたいに思えてしまう。 もはやあれは私の夢で、友達の少ない私の願望がみせた幻覚だったのかもしれない。 悲しいかな、ふらふらとベッドへ倒れ込むと、柔らかい布団が私を包み込んだ。 するとすぐに眠気がやってきて、夕ご飯も食べずに私はこくこくと眠りについてしまった。