図書室は三年生の教室がある階と同じなので、会う可能性はあったが

ルージュは読書も好きなので行くことにしたのだ。

「どうだった?」

「まぁ、最初の方は初歩的なことばっかりだし、つまらなかったでしょ?」

「はぁ…、まぁ…」

ここは普通に人が通る廊下なので、通り過ぎていく人たちが

王子に声をかけられているルージュの顔をまじまじと見てくる。

「ここにいるってことは、図書室に行くのか?」

「はい、この学園にある本はずっと気になっていたので…」

学園にある本の中には、歴史の本や歴代の王族についてのものもあるのでそこも見ておきたかった。